この連休は先日ネットで買ったビデオカードを自作PCに組み込んだ。 GIGABYTE GV-NX73T256P-RH (nVIDIA Geforce 7300GT搭載)である。ファンレスタイプなので起動中の音が若干静かになった。これでCPUファンも良いものにすればもっと静かになるのだろう。
折角ビデオカードを入れたので、OSもUbuntu 7.04に入れ替える。私はディストリビューションを変えるのが趣味の一つだw 気がついたことをいくつか挙げてみる。
- インストーラのできが良い
以前のバージョンでもそうだったが、デバイス類の自動認識が素晴らしい。UbuntuはDELLが販売するPCに搭載する予定のOSだけのことがある。ほとんど自動的にインストールできる。
- Synapticパッケージ・マネージャが簡単である
パッケージのインストール・アンインストールだけでなくアップデートの有無も管理している。非常に楽である。ただし、sambaとvmplayerの設定が気に入らず、自分で tar ball をダウンロードしてconfigureしてmakeしてみたのだが、うまくいかなかった。結局は Ubuntuを再インストールしてSynaptic(あるいはapt-get)を利用してインストールした。
私はメールクライアントにThunderbirdを使うのが好きなのだが、Ubuntuの場合、コマンドラインから "sudo apt-get install mozilla-thunderbird" でインストールできる。アプリケーション・メニューにも自動的に登録される。(Thunderbirdのパッケージ名が Mozilla-thunderbird とは気がつかなんだ。)
- パッケージによっては若干の注意も
全て簡単といかないのがLinuxであろう。設定の自由度が高い分、ユーザに任されている部分が少なくない。ちなみに初めてニューヨークに行ったとき、朝食の卵の焼き方まで聞かれたのは閉口した。私は内心どうでも良いと思ったが、お客が決められるのが良いサービスと心得ているのだろう。例えは変かもしれないがLinuxも似ていると、個人的に思う。
Sambaはapt-getなどでインストールした後は、"sudo smbpasswd -a hogehoge" とsambaユーザを追加して置かないとWindowsからアクセスできない。
vmplayerに関して、私はQEMUで仮想ディスクを作成した後、Windows2000をインストールしたのだが、vmware-toolsの入手には少し手間取った。ウェブで検索すれば解決法はあるので、まず困ったらウェブ検索してみることが肝要だろう。(言わずもなが、ですか)
- 画面の解像度を上げるのに一苦労
私は17インチの液晶ディスプレイを使っている。Ubuntuはデフォルトで"1024x768"の解像度なので、ちょっと物足りない感じがする。ウェブ検索すると解像度を上げる方法がみつかると思うが、/etc/X11/xorg.confを書き換える必要があるのが、ちょっと面倒である。私の場合、nvidia-glxをインストールして、/etc/X11/xorg.confを書き換えて再起動したらワークスペースが4つから2つに減ってしまった。画面右下のワークスペースを右クリックして「設定」を選ぶとワークスペースの数が変更できることに後で気がついたのだが。
- 3Dの画面効果に感激…だが…
今回ビデオカードを新しくしたのは3Dデスクトップを体験してみたいと思ったからだ(そしていつかVistaを使うかも、とも思っているからだ)。波立つウィンドウや立体のワークスペース切替を楽しんでいたが、すぐに元の普通の設定に戻してしまった。ウィンドウの反応が若干遅れるのと画面が黒くなってしまうなどの不具合があったからだ。やはりOSは軽快に動作するのに越したことはない(<私見)。
- 日本語入力でF10とするとメニューがプルダウンする!
今回、Ubuntuをインストールして概ね満足したのだが、一番の不満は上記の点である。私はAnthyで日本語入力しているのだが、強制的に半角英数に変換しようとF10キーを押すとメニューがプルダウンしてしまう。毎回そうなるのでまいってしまった。
素人でよくわからないのだが、以下のページの内容に関連がある気もする。
http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-0649/6n32g4836?l=ja&a=view
仕方がないので、私は半角英数変換を違うキーに割り当てた。日本語変換ツールバーの左側「SCIM」のロゴを右クリックして「SCIMを設定」を選択し、Anthyのキーバインドの「英数変換」を他のものに割り当てれば良い。
以上、雑駁な感想やらを述べさせていただいた。しばらくはUbuntuを使っているつもりである。Ubuntuの語義 " Humanity for others! " を忘れずに…。
(画像は私のデスクトップのスクリーンショット)