パシフィック・リムを見てきた
見ようと思って見たわけではないのだが。
久々に子どもたちを連れて映画に行ってきたのだが自我の芽生えか各自見たい映画が異なった。それならば、と親子バラバラの映画を見るはめになってしまった。私は息子とも趣味が合わないし、さりとて娘と一緒に見る気も起こらない。怪獣映画みたいなもんだろう、芦田愛菜ちゃんも出てることだし、と軽い気持ちでみた。
奇しくも本日のはてなブックマークに2つの批評ブログがホットエントリー入りしていた。
パシフィック・リム/オタクの神様 ギレルモ・デル・トロは、オタク以外も熱くさせるのです | 映画感想 * FRAGILE
裂け目に沈むイェーガー パシフィック・リム - 小覇王の徒然はてな別館
私は特に予告編も見ずに見てしまったのだが、描写がリアル過ぎてグロい。とにかくこれだった。
戦闘シーンもすごかったし、各キャラクターも際立っていた。特にこれという濡れ場はなかったが東洋系の女優さんの表情が良いな、と思って帰宅後検索したら菊地凛子さんだった。私は金髪の顔写真しか知らなかったのだが、髪型や衣装でこれほど変わるものか。ちょっとビックリした。ついでに菊地さんの名前で検索すると酷評のほうが多い感じが。たしかに彼女は飛び切りの美人という感じはしない。しかしキツイ目つきと裏腹の柔らかい表情とかがハリウッドには受けるのかもしれないな、そんなことを思った。
そして何よりもなぜ私がグロいと思ったのか。それは私がウルトラマン世代だからだろう。アイディア的にはパシフィック・リムとウルトラセブンのキング・ジョーはほとんど同種の巨大ロボットだ。しかし印象が全然違う。今にして思うとキング・ジョーはどこか牧歌的だ。
パシフィック・リムをみて今読んでいる『ウルトラマンが泣いている』を思い出した。もし円谷プロがパシフィック・リムを制作したら全然違うものになっていただろう。
ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗 (講談社現代新書)
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いや、そんなことはないか。円谷プロはすでに昔とは全然違うものになってしまっている。こんな映画を作ることは絶対にない。
パシフィック・リムをみた帰り、なんとも言えぬ悲しさがこみ上げてきた。