他人に知られたくない内容のメールを送るときにメールを暗号化する。私は諸事情で(笑)、自分の所有するメールアドレスからまた別の自分のメールアドレスへ暗号化してメールを送りたいときがある。Windows の暗号化ソフトならばフリーウェアでもたくさんあるのでメール本文や添付ファイルをソフトで暗号化して添付して送っていた。しかし私は自宅では Linux を使っているので不便に思っていた。(仮想ディスクの Windows で復号したりしていた)
すっと前に Thunderbird のアドオンである Enigmail を使っていたことがあったのだが、思い出しながら使ってみた。Enigmail はOpenPGPによりメールを暗号化したりする拡張機能である。
Thunderbirdで暗号化するためのアドオン Enigmail
ちょっと古い記事だが、Enigmail については次のような紹介記事がある。
Thunderbirdでメールを暗号化/復号するには − @IT
Enigmail には複数のバージョンがある。Thunderbird のバージョンにより使える Enigmail のバージョンが異なる。この記事を書いている時点での Thunderbird のバージョンは Windows では 6.0 である。しかし Ubuntu などのディストロで配布されているのは 3.x 系である。最初、最新バージョンの Enigmail がUbuntu などの Linux の Thunderbird で正常起動しないので驚いてしまった。Mozilla のアドオンのサイトから検索すると自動的に最新版がインストールされてしまうので特に Linux ユーザにはEnigmail のサイトから直接ダウンロードすることをお勧めする。
なお、この記事を書いている時点で Enigmail の Windows は 32bit版しかないが私の 64bit版の Windows7 でも 32bit版のものが正常に動作した。
公開鍵暗号法での鍵の生成
Enigmail を使う上で問題なのは自分用の公開鍵と秘密鍵のペアを生成することだと思う。私は普段 Linux を使っているのでこれは比較的簡単だった。GnuPG がインストールされているのでそれで自分の鍵を生成した。以下のサイトが参考になった。
GnuPG のコマンドラインオプションについて - あさあさの公開メモ
私の場合は Linux で作った鍵を Windowsでも流用したのだが、Windows の環境では鍵の生成は厄介かもしれない。私は Windows での鍵の生成はしなかったのだが、以下のサイトが参考になるかもしれない。
いずれにしても非常に便利なので利用しているが、公開鍵と秘密鍵のペアで暗号化するいわゆる公開鍵暗号法は、例えば下記のページに解説してあるが、いつ聞いても難解な話だなと思ってしまう。
series|cryptography|chapter2|公開鍵暗号@ICTベンチャーの創業・起業支援なら情報通信ベンチャー支援センター