田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

深谷市長選で思ったこと

 先週日曜日、2月7日は深谷市長選挙であった。地元の方で私の日記を読む人は少ないようなのだが、市長選挙で思ったことなどを挙げてみたい。

いい加減インターネットの利用を選挙で解禁してもらえないものだろうか

 今回、深谷市長選には対立候補が立ち、激戦の様相を呈していた。うちは農業新聞しか取っていないせいか選挙公報が配布されなかった(私の見落としかもしれないが)。深谷市の場合、選挙公報すらインターネットで閲覧できなかった。自治体によっては選挙公報はネットで公開しているところもあるようだ。これくらいはインターネットで公開してもらえないものだろうか。私はどんな方が立候補しているかわからず、判断に困ったのでわざわざ市役所まで自動車で選挙公報を取りにいった。(さすがに市長選挙の候補者が知っていたのだが、同時に行われた市議会銀補欠選挙の立候補の政見などは知るよしがなかった。ちなみに現深谷市平成の大合併によりかなりの広さだ。自動車じゃないと役場へも行きづらい。)

 いろいろと解決すべき問題はあるだろうが、有権者が手軽に立候補者を知る手段として、選挙におけるインターネットの利用を徐々に解放するべきではないだろうか。候補者がブログを更新するのも、条件付きでもよいので、認めてほしいとも思った。


 ところで今回、他に資料がなかったので選挙公報をまじまじと読んでみたのだが、正直、どの候補も有権者に媚を売るような甘い言葉や、具体性に欠ける抽象的なことばかり書いてあって、実際にどんなことを実行したいのかよくわからないものがほとんどだった。これなら学生の生徒会選挙の立候補者の方がもっとマシじゃないだろうか、と幻滅した。

市長選は現職が破れ、民主党候補が当選したが…

 大方の予想どおり、現職の新井氏が破れ、民主党みんなの党が推薦した小島氏が当選した。今回の市長選は前回の衆議院選挙も大いに影響があったと私は考える。何しろ前回の衆議院選で落選した前衆議院議員は今回落選した新井前市長の実弟だからだ。半年のうちに兄弟そろって落選したことになる。二人とも自民党の候補である。田舎町でも自民離れが加速している印象である。

 しかし私は、思ったより差が開かなかったとの印象をもった。たしかに確定した得票数は小島氏 33,861票に対して、新井氏が 27,922票と約6,000票の差が開いているのだが、実際当日までの市内は「市政交代」という小島氏を指示する看板だらけであった。大物議員も相次いで深谷市入りした。民主党枝野幸男氏、みんなの党渡辺喜美代表である。(珍しく田舎町に人だかりができたとのこと)自民党系の議員が新井氏の応援に駆けつけたかどうかを私は知らない。あるいは誰かが来たのかもしれない。でもあまり話題にならなかったと思う。なぜなら街は民主党の枝野氏やみんなの党の渡辺氏などがやってくるという看板一色だったからだ。これほどまでに豊富な資金を投入したような印象を受けていたので、選挙結果を見て最初に思ったのは「それほど差が開かなかった」というものであった。

 私は政治はよくわからないが、小沢氏に関わる問題で多少、民主党が嫌われたのではないかと想像している。

補欠市議選で最下位だった共産党候補

 元々、深谷市は保守の地盤が強かったところだ。そういう点を差し引いて考えなければならないが、共産党支持候補が同時に行われた補欠市議選で最下位だったことには、やはり、と思わざるを得ない。

 私は選挙前日、市立図書館へ本を返しに行ったのだが、図書館のそばでその候補者が演説をしていた。聞くとはなしに聞いていたのだが、相変わらずの共産党候補の話であった。

 もうちょっと具体性のある話をしないと、なかなか一般大衆は彼らの言うことを信じないのではないだろうか。いやそれよりも一回、党首(書記長)を競争選挙で選んでほしいものだ。(民主なんとか制に反するのだろうか)

 少し前まで『蟹工船』が脚光を浴びていた。若者に入党者も増加している、とニュースに流れていたが、個人的には絶対そんなことはないだろうな、一時的に人気は出てもすぐに廃れるだろうな、と思っていた。案の定、前回の衆議院選挙でも共産党の得票は伸びなかったし、今回の地元の選挙でも同様であったと私は思う。


 共産党はときに鋭い指摘をするので非常にもったいない気がする。もっと民主的に開かれた体制にしないと躍進は望めないのではないだろうか。いや党内で競争選挙をするなどしたらそれはすでに共産党ではないか。数年前に筆坂秀世氏の『日本共産党』を読んだことがあるのだが、当時の指摘は今も変わらないなと感じた。

日本共産党 (新潮新書)

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