田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

入管法改定に思う

 放ったらかしのブログだが、ときおり在日外国人問題にふれてきたことから今国国会で審議中の出入国管理法の改定に関しても書いてみる。といっても素人の床屋談義の域を出ないとは思う。

 私は自宅からさほど遠くない群馬県邑楽郡大泉町に遊びに行くことがある。町の人口の実に18%、約五人に一人は外国人という町だ。その大泉町の村山町長も今回のことでマスコミから意見を求められていた。

www.asahi.com

 

 町長の言うように拙速に受け入れを決めれば混乱が起こるのは必至だ。今でこそ落ち着いているが大泉町もかつてはサンバカーニバルが中止になるような混乱もあった。

  大泉町といえば小さな町ではあるが群馬県内では犯罪発生率で上位にランキングすることが多い。おそらくは外国人居住率の高さがその背景にあるのではないだろうか。ちなみに外国人が多く住む太田市や伊勢崎市も犯罪発生率が高い。

area-info.jpn.org

 

 入管法の審議の過程で、給与の安さを理由に失踪する外国人実習生の割合が高いことが報道されている。これは容易に想像がつく。私も何人か大泉町に住む日系ブラジル人の若者を知っていて、その中に残念なことに警察に逮捕された者もいる。私が知る者は大泉町出身だが、東京近郊で逮捕されている。
 話は変わるが2015年に、私の家の近くである熊谷市で起きた在日ブラジル人による連続殺人事件も犯人は熊谷から少し離れた群馬県伊勢崎市に在勤の者であった。

  熊谷連続殺人事件 - Wikipedia


 いったん入管法を改正して外国人労働者を受け入れれば、彼らは親戚・知人を頼って狭い地域に集まって住むようになるし、もちろん全員が犯罪を犯すわけではないが、多少なりとも犯罪発生率の上昇は起こるのではないか。その中でも凶悪なもの、あるいは同じ国の出身者でも爪弾きされるような者は簡単に日本国内を移動し、そのうちのある者はその移動先で犯罪を起こす可能性も十分に考えられる。早い話が、外国人の受け入れが国内の治安の悪化を呼ぶのではないかと私は恐れる。

 

 法改正の主旨を私はよく理解していないかもしれないが、単に安く使える労働力が不足しているから入管法改正を急いでいるように見えて仕方がない。(技能を持った者の受け入れなども報じられているが、本音は安い労働力にあるような気がしてならない。)


 2010年に内田樹氏がこれからの日本は「質のよい後退戦」を目指すべきだと書いている。

blog.tatsuru.com

 当時私は内田氏のエッセイなどが好きでよく読んだが最近は徐々に自分の考えは内田氏のそれとはかけ離れてしまったと思うこともある。しかし「質のよい後退戦」を目指すべきという当時の内田氏の考えに今も私は賛同する。そして今回の入管法改定はまったく質がよいとは言えない、と感じてならない。

 おそらく今回の改定が実施されれば日本の社会に不可逆的変化をもたらすことは、近所の大泉町を見なくても火を見るよりも明らかだ。もう少し慎重に審議しても良いのではないだろうか。