田舎者Yの日記

片田舎の元バイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

オイコノミアをよくみる

 私はいわゆる理系の大学出身だ。何十年も前のことなのでよく覚えていないが、たしか高校生の頃、小説などはあまり読まず文学はそれほど好きではなかったし、法学なんて勉強して何になるんだろうと思っていたし、ましてや経済学なんて金勘定の勉強のようで内心軽蔑していた。

 社会に出て気がついたのは、当時の世の中のおエライさん達はほとんど文系出身だということ。完全に文系が世の中を回していた。(IT技術の発達した現代はどうなんだろう?)
 ちなみに現在の中国共産党首脳部に理系出身者が多いのはよく知られた話だ。いろいろと説があるようだが、やはり池上氏などが指摘するように文化大革命によって都市部の文系出身者の多くが粛清されてしまった影響ではないだろうか。

中国にはなぜ理系指導者が多いのか | 池上彰 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

 そんな理系出身の私がNHKEテレの「オイコノミア」を欠かさず見ている。多分、今私が高校生だったら迷わず経済学部進学を目指しただろう。それくらい面白い。こんなネタが経済学の範疇なのか、と思うことが多い。MCのピース又吉さんの語りが朴訥として引き込まれるのとおそらく視聴者の関心を惹くように適当に経済学の研究を取捨選択しているせいが大きいのかもしれない。解説してくれる大学の経済学の先生のお話も非常に興味深い。実際の経済学はそんなに甘いもんじゃないのかもしれないが、とにかく視聴者を飽きさせない番組作りをしていると思う。おそらくネタに困るときもあるんではないかとも思っている、それで唐突に再放送が流れるときもあるし、しばらく本放送がお休みにあることもある(ビース又吉さんが超売れっ子になってしまってスケジュール調整ができないせいもあるのかもしれない)。

 

 オイコノミアのサイトもある。過去の放送内容もチェックできる。

www4.nhk.or.jp

 

 過去の番組のチェックといっても内容はあまり充実していない(失礼)。おそらくまとめるほど制作側に余裕がないのか、あまり詳しくまとめてしまうと定期的に似たような内容が放送されているのがバレる可能性があるからではないかな、と私は推測している。

 

 前回の放送は「悩める上司・部下へ 上下関係の経済学」だった。自分も年をとってきて気がついたら部下の立場から、何人か部下と呼べるような方々がいるようになってしまったので非常に興味深く視聴した。ネットで話題になっていた「フライドポテト論争」が話題に取り上げられていて笑ってしまった(たしかそんなのがあったか)。

上司との飲みでフライドポテトを注文するヤツは出世できない? | 社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭 | ダイヤモンド・オンライン

ちなみに私はフライドポテトはビールによく合うと思っているので注文されたら嬉しいけど。

 

 さて前回の放送で気になったのは「平均回帰」の実験。こんな実験を複数の出演者や街の人たちにやっていた。

 ダーツで的あてをしてもらい点数をつける。中心に近いほど高得点である、最初10回ダーツを投げてもらい得点の平均点を計算する(これを普通の「実力」とみなす)そのあと、2回またダーツを投げてもらって得点を記録する、ただこれだけの実験だ。

 この実験で何が言えるか。実は「実力」が高い人がその後の1回目のダーツ投げで失敗した場合おしなべて2回めに投げた方の得点が上がるのだ。逆に「実力」の低い人が1回目に投げたときの得点が高かった場合、ほとんど2回めの得点が下がるのだ。
 つまり人間というのは実力より低い不本意な結果が出た場合なんとか挽回しようと努力をするものだし、逆に実力以上の結果が出てしまうと、どうせマグレだろうというような意識が働くのかもしれないが、とにかく次の結果が悪くなる傾向が見られるということだ。これを「平均回帰」と呼ぶのだそうだ。

この「平均回帰」があるので、多くの上司が「部下が失敗したとき叱ると次の業績が上がる」と思い込んでいても、それは上司が部下を叱ったせいではない可能性がある、ということだ。

 

 前回の放送の後半は部下を潰してしまう「クラッシャー上司」の話だった。そこでこの「平均回帰」の話が出てきたのだ。たしかに上司が部下を叱って業績が伸びるなんてことは本当はないのかもしれない。また逆に褒めているのに業績が伸びないこともあるのかも。
 とにかく私はクラッシャー上司にはならないように気をつけねば、と思ったのでした。

 

 結構オイコノミアは面白い。未視聴の方におすすめしたい。