新聞に囲碁・将棋欄がある幸せ
縁あって我が家は今、朝日新聞をとっている。私は囲碁ファンなのでほとんど欠かさず囲碁欄に目を通す。朝日の囲碁欄は名人戦リーグである。昨日の囲碁欄には「こんなときに囲碁を打っていてよいのだろうか」と自責の念に駆られる棋士の言葉が載っていた。観戦子は被災地にも愛棋家はいるのだから、その思いは届くはずと書いていた。私もそう思う。
震災による被災の現状や原発事故の詳細は知りたいのだが、連日その報道を目にしていると正直言って非常に疲れる。そのような日常で、囲碁ファンの私にとっては、以前と変わらずに連載されている棋譜が非常に救いになった。きっと他の人には将棋欄がそうであったり、あるいは連載マンガがそうであったりするだろう。特にいつも笑いを誘う連載マンガを書いている作家さんには頭が下がる。たしか震災翌日にもいつもと同じようにマンガが掲載されていた。時節柄ネタの選択には非常に気を使うと思うが、こういうときにもマンガを書いている皆さんには本当に感謝せざるを得ない。
結局は各自がいつもと同じようにやれることをやることなんでしょうね。そういえば宮崎駿氏も次回作の会見で次のように語ったとか。
「郵便配達の人が郵便を届け続け、バスの運転手が渋滞の中で運転を続けている。だから僕らは映画を作る」