田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

やはり Ubuntu はすごい

 前項に書いたように新しく買ったネットブック Acer AspireOne 753 へ Linux をインストールを試みているのだが、なかなかうまくいかない。
 Ubuntu 10.10 はインストールして何とか音が出て、高解像度(1366x768)で表示できた。
 これに気をよくして、更に HDD にパーティションを増やして別のディストリビューションを入れようとしたのだが、こちらがなかなかうまくいかない。

 Debian は Squeeze を入れようとしたのだが、インストーラが 内臓 NIC を認識しない。とりあえずネットワークの設定を除いてインストールする手法もあるが面倒なのでやめてしまった。
 先日リリースされた Fedora 14 も入れてみた。さすがにこちらは新しくリリースされたものなので有線 NIC は認識した。音も簡単に出せた。しかし無線がうまくいかない。なかなかドライバをインストールできない。しばらく rpm 系のパッケージを操作していなかったせいか非常に違和感を感じる。Fedora はインストールしたものの、ここ数日はまたいじらなくなってしまった。


 元々私はインストール厨とでもいうべく Linux を使うよりはむしろいろいろなディストリビューションをインストールすること自体を楽しんでいた。しかし、ここ5年くらいは Ubuntu 一辺倒である。他のディストリビューションを使うことがほとんどなくなってしまった。何でなんだろう。大体理由は3つくらいある。

(1)インストーラがよくハードウェアを認識してくれる
 今回、ao753 で Ubuntu 10.10 と Debian squeeze と Fedora 14 のインストールを試みたのだが、一発で無線 LAN デバイスまでセットアップできたのは Ubuntu 10.10 だけであった。もちろん他のディストリビューションでもセットアップ可能だろう。しかしそれにはそれなりの知識が必要である。ほとんど予備知識なしに、インストーラで「次へ」「次へ」…「はい」「はい」…を選択して無線 LAN の設定までできたのは Ubuntu だけであった。これだけでも十分にすごい。

(2)ウェブ検索すると見つかる情報の量が多い
 私の日記の何項目か前の記事を読めばわかるが、ao753 に Ubuntu 10.10 をインストールできたのだが、それでも画面解像度を上げて、音を出すまでは大変だった。結局 PPA 版の Kernel を入れたのだが、この解決法を見つけられたのも、ウェブに結構な量の情報があったことだ。特に英語で検索すると大概のことは見つかるといっても過言ではない。

 もちろん、私が Linux をいじり始めた頃からも rpm系、Redhat系の情報は多く、今でもそれは変わらない。でもここ数週間、UbuntuDebianFedora と3種類のディストロに関する検索をしてきて思ったのだが、Ubuntu に関する情報は探しやすかった。英語で検索すると大体は Ubuntu.org のフォーラム等のスレッドが上位に表示され、そのやり取りは的確で使える。他のディストロは種種雑多なサイトがヒットし、どの解決法が良いのか選ぶのも考えさせられるし、サイトの情報を適用してもその通りにならないことも少なくなかった。
 あくまでも私見なのだが、ウェブ検索してヒットするサイトの役立ち度もこころなしか Ubuntu が秀でいている印象をもった。

(3)apt や Synaptic などのパッケージ管理ツールが非常に「使える」
 今回、ネットワークや画面のデバイスドライバのインストールに苦労したのだが、そんなときに Ubuntu の Synaptic は必要なパッケージを探すのに非常に便利だなと改めて思った。もちろん Debian と共通である。今回は ネットワークアダプタの設定でこけてしまったので使わなかったのだが、Non-free なドライバも探せるという点で Ubuntu はすごいと思った。(Debian を最近使ったことがないので、Debian でNon-free なドライバを探せないか、どうかは未確認)

 Fedora にも例えば、 yum とかその GUI 版があるようだが、実際に使ってみて Synaptic のほうがアプリケーションなどを探しやすかった(慣れの問題かもしれないが)


 比較的に新しいアプリケーションが簡単にインストールできて、しかもきちんと動作する Ubuntu は本当にすごいと思った。

 以前、Ubuntu のことを評して「ちゃんと動く sid」と言った方がいたが、今回改めてそれを実感した。