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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

坂田二十三世本因坊逝去

 2日前の新聞で知ったのだが、囲碁棋士の坂田栄男さんが逝去されていた。昭和の大棋士がまた一人この世を去った。

時事ドットコム:坂田栄男さん死去=カミソリの異名、本因坊7連覇

 1929年、9歳で増淵辰子八段(故人)に入門し、35年に入段、55年に九段。独自の切れ味を持つ棋風は「カミソリ坂田」の異名を取った。勝負に妥協を許さず、苦しいと思われた石を絶妙の手段でしのぐ技から、「シノギの坂田」とも呼ばれ、迫力満点の戦いを展開してファンを魅了した。
 61年に高川秀格本因坊の10連覇を阻んで本因坊に就位。以後7連覇を達成、二十三世本因坊の資格を持つ。63年に名人を獲得、初めて名人・本因坊となった。翌64年には年間30勝2敗の驚異的な好成績で7タイトルを独占した。


 私が学生時代、囲碁のルールを何とか覚えた頃はすでにピークを過ぎていた感があったが、とにかくすごい棋士だった。私は書物でしか知らないが、すでに亡くなっている藤沢秀行先生との対局は圧巻であった。まわりからはライバル視されていたようだが坂田先生自身は否定されていたと記憶する。しかし当時はものすごく意識しあっていたのであろうな。

(こんな動画があった。ご自身で仲が悪かったことを認めている。興味深い。)
坂田栄男VS藤沢秀行_白羽_SEITEK_新浪播客


 それにしても残念なのは、この大棋士の死亡記事を帰宅後の疲れ果てた夕食の席で新聞紙面で知ったこと。(朝は義父が読むので私が新聞を読むのは専ら夕方である。)昼間私は一通りのポータルサイトをチェックするのだが、私が見たサイトはどこもヘッドラインに掲載してなかった。

 将棋界はネットでたびたび話題になるのに比べ、囲碁は取り上げられることが少ない。囲碁ファンとしては常々残念に思っている。


 たまに囲碁の話題がネットで注目されることがある。以下の記事をブックマークした後に坂田先生の訃報を目にしたことは偶然にしても不思議な気がする。

囲碁のフリーペーパー「碁的」がものすごいことになっていた:カフェオレ・ライター


 坂田先生は名人をはじめ数々のタイトルを総ナメされたのだが、なかでも本因坊はタイトル五連覇により二十三世本因坊を取得なさっている。
 本因坊といえば、在位すると雅号を名乗ることで囲碁ファンには有名だが(多分一般にはあまり知られていないか)、最近は一文字姓の方のタイトル取得が相次いだので雅号を名乗る人も少なくなった気がした。ちなみに坂田先生の雅号は栄寿(えいじゅ)。二十三世本因坊坂田栄寿である。

 そう思っていたら外つ国の方も雅号を名乗っているのであった。棋界をチェックしていなかったので知らなかった。

本因坊 (雅号) - Wikipedia

近年は号を名乗らない例が多くなっている。高尾紳路は当初、周囲から雅号を勧められても時期尚早として固辞していたが、3連覇を機に「本因坊秀紳」を名乗った。また羽根直樹本因坊奪取直後のテレビ出演で、実力や実績が伴っていないとして雅号を名乗らない考えを示した。

 高尾さんらしい。今期の名人戦は井山名人に返り討ちされた感があるが、来期の捲土重来に期待したい。


 そういえば朝日新聞掲載の囲碁名人戦の観戦記には呉清源先生が名人戦を見に来られたことが記述されていた。こちらの昭和の大棋士は御健在であった。この方がいらっしゃらなければ、これほど世界で囲碁が見直されることはなかったかもしれない。

 不肖にして「呉清源〜極みの棋譜」という映画が制作されたことを知らなかった。レンタル屋さんにあるかしら。見てみたいものだ。