田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

著作物で稼ぐって難しそうだ

 一昨日、以下の記事が目に止まって、はてなブックマークでコメントした。はてなユーザからの評価であるはてなスターももらったりしたのだが、改めて考えてみると自分の著作権を主張して対価を得るというの難しいものだと気づく。


 私が読んだのは以下の記事。読んだ時点では追記以降は書かれていなかった。

私に著作権は無いの?


 日本の著作権は無方式主義でもあるので、一定の要件を満たせば著作権は発生する。一定の要件とは創造性とか芸術性の有無が問われるはずだ。例えばアンケートを集計した際のデータそれ自体には著作権はないが、それについて考察し論文にまとめれば著作権がその筆者に発生する、と私は理解している。

 上記の記事はこの日記を書いている時点の追記の追記で、「もういいや!著作権だけ認めてもらおう!」ということで終わっているが、認めてもらうも何も発生しているのである。学校ではこの辺の事情は学習しないのであろうか。

 おそらくこの方は Wikipedia の「著作権」の項目くらいはチェックしたかもしれない。しかしこの手の法律用語(概念)というのは理解するのが難しい。ひょっとしたらうまく理解されなかったかもしれない。いずれにしても学生らしいこの方にはよい学習の機会とはなったであろう。

自分のコメントに関して調べてみたら…

 この記事に対する私のはてなブックマークのコメントは以下のようなものであった。

当然あるよね。ひこにゃんも揉めていた。/あとは交渉術かな。あまりゴネるとご破算になるかも。落としどころを決めておこう。ガンバレ。/埼玉のコバトンも高校生の落書きが発端と聞いた。


 たしかにひこにゃんは揉めていた。その後どういう経緯があったか知らないのだが、今はゆるキャラとしては第一人者(者?)の地位が揺るぎない。昨冬、私の知人が近畿地方を旅してきて彦根城ひこにゃんを見たと喜んでいたのだが、はたしてひこにゃんがいなければ彼女は彦根を訪れていたであろうか。こういうキャラクターの威力は相当なものがあると実感した。


 さて、一方の我らがコバトンであるが(私は埼玉県人だ。[Anthy が埼玉賢人と変換したのにワロタ])私は「高校生の落書き」とコメントしたのだが、事実はちょっと違うようだ。竹腰博晃という方が工業高校の授業中に考案したらしい。まさに最初の記事のようであった!

コバトン誕生秘話&原画公開 「テレ玉」収録の裏側 - 彩じまん−上田知事と語る埼玉自慢ブログ


 現在のコバトンと原画の雰囲気が違う。私はてっきり採用された高校生がその後もデザインをしていて、商売として暮らしていると想像していたのだが、実際はどうなのだろう。あまりに原画と違うので、おそらく原作者は表彰され、著作物の使用許諾にサインされ、大して報酬を得ていないのではないだろうか。そんな気がしてならない。

 私は主に消費する側なので、例えばJASRACなどはウザくて仕方ないのだが、著作者の立場になって考えると、自分の著作物に対する同一性保持権を維持してその代償、補償を求めていくというのはかなり骨の折れる作業なのではないかと思えてきた。

誰でもコバトンになれる?

 ところでこのコバトンであるが、着ぐるみもあって、埼玉県の広報に寄与するようなイベントには貸し出している。私の友人はコバトンになったことがある。

 コバトンの中の人になる際、埼玉県から(たしか)三つくらい条件を言われるそうである。一つは着替えを見られないこと、二つめはしゃべらないこと、三つめはたしかお客に危害を加えないとか私の友人は言っていたと思う。


 私も少しコバトンになって見たいとも思うのだが、慣れたとしても冬の時期を希望する。真夏の熊谷では… 想像しただけで悶死する。