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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

ソロツーリング

 独身の頃、毎週末クルマやバイクで出かけた。大体はあまり計画を立てずに、おおまかな方面を決めて地図をチェックして通る場所を決めたら、即エンジンをかけて出かけたものだった。

 たまに友人とツーリングや旅に出ることがあった。そこで、人は旅をするとき事前に入念に下調べをする人と、そうでない人の二種類ありそうだということに気がついた。私はもちろん後者。私のカミさんは前者である。結婚した当時は私が宿の手配などをしたこともあったが、計画らしい計画もない行き当たりばったりの旅に嫌気がさしたのか、最近は専らカミさんが旅行の計画を立てる。私はおとなしく運転手に徹している。


 昨年、家族で北海道へ旅行に行った。移動にはレンタカーを借りた。そこで自覚したのだが、予定通りの旅(ドライブ)に私は我慢できない。カミさんに指示された国道を走り続けたのだが、何度山へと続く細道へハンドルを切りたいと思ったことか。

 またカーナビ付きのレンタカーを運転したのだが、どこを通っているのかはっきりわかることのつまらなさといったらこの上ない。カーナビを常用している人は忘れているだろうが、地図もろくに見ずに走っていると不思議な感覚になるのだ。道標を少しでも見逃すまいと神経が集中するし、方向を修正するために太陽の位置が常に気になる。気持ちも高揚して感覚が研ぎ澄まされた感じになる。


 すべての人がそうだとは言えないが一人旅、ソロツーリング、単独行を好む人というのはある程度は道に迷うことを楽しんでいるのかもしれない。非日常の空間に身を置くことで、俗界の自分を省みたり、あるいは英気を養うのかもしれない。

 しかし人里離れて一人ぼっちになることは危険も伴う。私自身、山奥の細い林道で大型四駆とすれ違いざま谷底へ落ちそうになったことがある。バランスを回復したからよかったものの、崩したままだったら大事故に至っていたかもしれない。


 報道によれば荒船山の崖下で発見された遺体はクレヨンしんちゃんの作者臼井儀人さんと判定されたようである。私の子ども達はクレヨンしんちゃんのアニメを好んで見ていたし、私は埼玉県民として舞台や登場人物にさりげなく地名を使う臼井さんを尊敬していた。まったく痛ましくショッキングなことだ。


 私も体力がなくなってきたことを自覚することが多くなった。これからは誰も通らない林道へ一人で分け入ることはやめようと思う。関東地方の林道であれば、いつかは発見されるだろうが、万が一の事故が発生したときを想定してある程度車通りのある道を走ろうと、有名人の訃報に誓った次第である。