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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

専業農家の義父のことを日記に書けたら、と思っている

misc

 ここのところ忙しくなって日記の更新が途絶えてしまった。以前にも書いたことがあるが、私は専業農家である義父の家に間借りしている。義父は専業農家でもこの地方ではかなり大規模に農業を展開している。毎晩のように義父の晩酌の相手をしていて、いろいろと興味深い話を聞いている。それを記事にまとめれば面白いと思っているのだが、私の文章力のなさと農業に関する基礎知識の無さでそれもできずにいる。


 義父が定期的に繰り返す話題がある。よほど腹にすえかねているのだと思うのだが、そのうちの一つが農協の話だ。彼曰く「農協職員はサラリーマンだ。結局は御身大切で農家の利益を優先してはいない」、「農協組織は各農家に同等の発言権が与えられているが、組合費(?)は出荷量に比例して取られる。結局(私のような)大規模農家の意見が通らない」等々


 以下のような記事があった。
「農協、相手にする必要ない」民主・小沢氏が批判 : 総選挙2009 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 この記事に対して私は以下のようなコメントを書いた。

m_yanagisawa: うちは農家だが、中央に限らず地方の農協も官僚というかサラリーマンだ。農業指導員もそう。/徐々に自由化しないと農業はダメになる。各政党は指摘しないが補助金がもらえないと生産できないなんておかしい! 2009/08/26

http://b.hatena.ne.jp/m_yanagisawa/20090826#bookmark-15534552

 このコメントに対してさらにコメントをいただいた。

kogarasumaru: メタ, 政治 CavalleriaRusticanaさん、農林中金は別に国営ではないですよ、協同組合経営…/そういう意味で農林中金を民営化というのはそもそも無理なのでは/m_yanagisawaさん、先進国の趨勢ですよ補助金 2009/08/26

http://b.hatena.ne.jp/kogarasumaru/20090826#bookmark-15553766


 話が農協から補助金の話へ遷移してしまったが、多少関連がある。結局は農協組織も補助金政策も、農家が生産性を上げようとする動機付けとしてあまり機能していない、ということだ。私は、義父の受け売りだが、そうだと思っている。(追記あり)

 専業農家の義父も常々言っている。「補助金をもえらえないと成り立って行かない産業なんておかしい」「他の産業が農業ほどの補助金をもらっているのか」「結局、多量の補助金も税金だ」等々


 ここらへんの義父の意見を代弁するような記事を見つけた。

 金融日記:農業補助金ゼロ、農産物関税0%、規制全廃で日本の農業はよみがえる

こうやって考えていくと、農業族議員と農林水産省の仕事の目的は農家の生産性を上げる芽を摘み取り、農家の生産性を低いままキープしていくことだと分かる。
なぜなら大規模農業などが可能になり、農家の生産性が上昇してしまうと非常に困ったことになるからである。
やる気のある農家が他の農家の農地を買ったり、借りたりして大規模な農業を経営すると生産性が大幅に向上し、一部には輸出したりする国際競争力を得るような農家も現われるだろう。
こう言った農業の成功者はますます規模を拡大して農地を拡大していく。
そうすると日本の自給率も上がり、農業も発展していく。
しかし、これは非常に不都合なことなのだ。
なぜなら、そうすると農家の人数は今よりずっと少なくてもいいことになってしまい、農業族議員の膨大な票田はなくなってしまうからである。
農業族議員がいなくなると、政治力のバランスが崩れて「こんな変な天下り団体無駄じゃないか」とか言い出す都会の変な政治家がやってくるので農林水産省の役人も大いに困るのだ。

 まさに義父などは多くの土地を借りて大規模に出荷しているのだが、農協職員と意見が反目しあうことも少なくない。(一時期、農協を経由せずに市場へ出荷しようと試みたようだが、障壁が多くて断念したそうである。義父は農協を批判しつつも、結局は農協を利用している。私から見ると、持ちつ持たれつの関係には見える。)
 義父としては安定して比較的高値で買い取ってくれる大都会の市場へ出荷したいようなのだが、「地産地消」とかいう方針にしたがって、比較的安値の地方市場へ出荷せざるを得ないようだ。省エネとかいう観点からは地産地消も意味があるとは思うが、生活をかけて生産している農家にとっては痛手だ。話は市場の選択だけではないのだが、いつもお酒を飲みながら聞いているのでよく覚えていないw


 ただ私も、農業への補助金を減額して、輸入関税を引き下げて「自由化」していくことが結果的には日本の農家の生産性や競争力を上げることに繋がると信じているのだが、それにしても急激な自由化は大きな打撃を与えるだろうと危惧している。

 段階的な補助金や関税の引き下げを私は望むのだが、さてどの政党のマニュフェストに書いてあるのだろう、と選挙目前にして、いまだにわからずにいる。


(追記)
 その後、義父と話していたら、彼はFTA締結(米国と、か)には反対とのことであった。新潟コシヒカリが30kgで10,000円くらい。うまいから買う人もいるだろうけど、カリフォルニア米が30kgで1,000円くらいだったら、誰もコシヒカリを買わなくなるだろう、とのことであった。日本の農業は壊滅するだろう、とも。
 よって民主党の小沢氏の主張は話にもならない、とのことであった。