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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

仏車の鳴くブレーキが懐かしい

 所用でカミさんを私の車で送っていった。私は以前、プジョー 206SW S16 というマニアックな(?)車に乗っていたのだが、当時はペダルを踏むたびにキーキーなくブレーキが嫌いだった。

 今は中古のホンダ・フィットに乗っている。*1購入から3年め。新古車だったので今年が最初の車検だが、ブレーキのタッチが悪い。フィットのブレーキは全然音はしないのだが、どうもペダルの踏み込み量とブレーキの効きがリニアではない感じがする。少しペダルを踏み込むとある時点から急にブレーキが余計に効く感じがする。いわゆるカックン・ブレーキである。(ある程度走るとブレーキオイルが温まるせいか、多少ブレーキ・タッチは良くなる)交差点でブレーキを踏むたびに助手席のカミさんの体が前後に動くので、あらためてそのことに気がついてしまった。


 ブレーキの感触の悪さはブレーキ・オイルの劣化と私の運転の下手さ加減によるところが大きいのだとは思うが、押し並べて日本車にはこのような傾向があると思う。(ただしスポーツカーを除く)プジョーに乗っていた経験から私はそう思うようになった。


 プジョーのブレーキの鳴きはひどい。深夜に閑静な住宅街の自宅に帰宅するのが憚れるほどキーキーうるさい。私の場合、ディーラーやパーツショップ巡りをして、日本製のパッドに変えてしまった。日本製のパッドは静音性に優れていたがそれでもある程度の「鳴き」が残った。

 ショップ巡りをしていろいろメカニックさんから聞いてわかったのだが、フランス車の場合、シムがない。自動車のブレーキは車軸とともに回転する円盤(ローター)をブレーキパッドが挟み込んで止めるディスクブレーキが主流だが、このときのパッドの振動がブレーキの鳴きの原因となる。国産車の場合、パッドと、ブレーキペダルからの動力を伝えるキャリパー・ピストンの間にシムと呼ばれる薄い金属板を挟み込んでこの鳴きを抑えるというものが多いそうだ。シムを挟むことによって音は静かになるのだが、微妙なブレーキの感触、ペダルへフィードバックは多少犠牲になるようである。

 プジョーのブレーキは特に柔らかめのパッドを指定してあるようで、鳴きとともにパッドの減りも早く、油断するとホイール周辺はつねにブレーキ・ダストで真っ黒けであった。
 そのときはプジョーのブレーキが嫌で嫌でたまらなかったのだが、あとで冷静に考えてみると絶妙なブレーキの感触であったような気がした。


 目先の不幸に気をとられて、本当の幸せには気がつかないのだな、と交差点で前後に揺れるカミさんを横にしながら思ったのだった。

*1:事故に巻き込まれプジョーは大破。その損害賠償金で買った車。中古を買うのがやっとだった。