田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

sidからtestingへ

 前項に書いたように OSC Tokyo Spring へ行ってきたのだが、そちらでも先日の Debian GNU/Linux 5.0 (lenny) のリリースが話題になっていた。ちょうど2月14日だったので皆「バレンタインデー・リリース」と呼んでいた。私を含めたDebianユーザには良いプレゼントだった。


 しかし「好事魔多し」とでも言うのだろうか、私は Debian の不安定版(sid) を使っているのだが、バレンタインデー・リリース後、sidではアップデートが大量に出た。そこで失敗してしまった。

 Debian ではバージョンアップがいわば「トコロテン方式」である。本来の配布バージョンである「安定版」は、「テスト版(testing)」のバグフィクスなどが終了したものがなると言われている。今回のバレンタインデー・リリースで公開された安定版はコード名「lenny」である。安定版 lenny がリリースされる前は、テスト版が「lenny」だった。lenny が安定版に昇格したので、テスト版は今はコード名「squeeze」となっている。一方不安定版(sid)はいつまでたっても sid のままである。テスト版は不安定版(sid)からそのパッケージが提供されているはずであるので、新しく安定版がリリースされるとそれに伴って不安定版のパッケージがテスト版に移行する。そのままではテスト版と不安定版の差がないので、どうもその後で、不安定版の多くのパッケージのアップデートが供給されるようである。(たまたまリリースと各パッケージのバージョンアップが重なっただけだろうか?私にはよくわからない)


 それまで私は不安定版を常用するにあたって、仮想環境下で不安定版(sid)をアップデートして、問題がなければ本システムにもアップデートを適用するという手順でしていたのだが、上記の不安定版のアップデートが多く公開されたときにうっかり、仮想環境での検証無しにアップデートを不安定版に適用してしまった。

 しばらくは特に変わったところに気がつかなかったのだが、そのうちアイコンをダブルクリックしてもアプリケーションが開かないことに気がついた。ファイルとアプリケーションの関連付けを設定しなおしても変化しなかった。

 検索してみると2ちゃんねるにも、この問題の報告が書き込まれていた。今のところ有効な対策がないようである。


 いずれはバクフィクスされると思われるのでしばらく待つしかないと思っていたのだが、それでは困るので、表題のとおり今まで使っていた不安定版(sid)からテスト版(squeeze)に変えてみた。今のところうまく運用できている。しばらくはsqueezeを使っていこうと思っている。