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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

最も温室効果をもたらすのは水蒸気なのだが

 私は生まれも育ちも埼玉で、埼玉をこよなく愛している。現在は県内に就職できたことを幸運だと思っている。職場では埼玉新聞をとっているのだが(たしか28日付けの)一面に熊谷駅の冷却ミストの記事が載っていた。

 埼玉新聞:体感温度に変化なし 熊谷駅の冷却ミストに賛否

 昨年、国内最高気温を記録した熊谷市で、猛暑対策事業の目玉として今夏からJR熊谷駅前に設置された冷却ミスト装置。立正大学地球環境科学部が8月上旬に装置周辺の温度を測定した結果、装置の直下と離れた場所での体感温度がほとんど同じであることが27日、分かった。気温を数度下げる効果はあるものの、湿度が上昇するため、効果が相殺されてしまうためだ。

 設置費が約5千万円と高額なこともあり、市民からは賛否両方の声が上がっている。


 記事中には識者からいろいろと解説が載っている。じっと立ち止まれば湿度で冷涼感は失われるかもしれないが移動して通り抜ける者には涼しく感じられるはずだ、というようなことだった。

 冷却ミストは話題性があり、「あついぞ熊谷」キャンペーンともあいまって観光客を惹きつける効果も期待できるので簡単には費用対効果を算出できないとは思うが、個人的にはちょっと高すぎた、というか設置は無駄だったのではないかな、という疑念がある。


 それよりも、私は最近知ったのだが、この手の装置などで忘れられていることがある、と思う。昨今、二酸化炭素の削減などが議論されtれいるが、二酸化炭素などより水蒸気のほうがはるかに温室効果ガスとして影響力が大きいということだ。


 温室効果ガス - Wikipedia

温室効果ガス(おんしつこうかガス、Greenhouse Gas, GHG)とは、大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果をもたらす気体の総称である。

水蒸気、対流圏オゾン、二酸化炭素、メタンなどが該当し、その中で最も温室効果をもたらしているのは水蒸気である。近年、大気中の濃度を増しているものもあり、地球温暖化の主な原因とされている。


 放射強制力 - Wikipedia

IPCCの報告書では、大気中の水(水蒸気、雲、降水)は二次的なフィードバック機構に過ぎないため対流圏中での熱の再分配を引き起こすだけであり、放射強制力には含めないとしている。しかし、産業革命以前の「気温が一定に保たれている状態」においても現在においても、地球の気温を高く保っている温室効果の主因は、大気中の水とされており(約8割〜9 割)、大気中の水による熱の移動については現在もよく解明されていない部分が多い。しかも、人為的な温室効果ガスの排出が少ない産業革命以前にも気温は変動している(過去の気温変化参照)。

(強調筆者)


 先日のエントリーで「打ち水大作戦」にも書いたのだが、打ち水といい、冷却ミストといい、局所的ではあるのだが、いたずらに二酸化炭素よりも温室効果が大きい水蒸気を増加させるのはいかがなものかと思う。安易に「地球にやさしい」などと言ってほしくないものだ。