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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

食糧備蓄の難しい点

 食料に関する問題、例えば今回のような餃子のようなこともそうだが、不作になったり豊作になって畑で作物がつぶされる事態が生じると、国は食料を備蓄しもっと安定的に供給されるように勤めるべきだすべきだという意見を耳にする。私も、日本は島国であるのだから最悪外国から物資が来なくなったときに備えて一定の期間すべての国民が飢えないくらいの備蓄をしなければならないとは思うが、この「備蓄」にも厄介なことがある。作物は市場で価格が決定されるということを考慮すると問題が見えてくる。


 数年前(記憶が定かではない)、白菜か何かが豊作で畑で出荷されずにつぶされたときに不作のときに備えるように冷凍庫で保管したらどうか、という議論が起こった。その冷凍保存庫は税金で建てたらというのだ。専業農家である義父に意見を聞くと、意外にも「とんでもない」と言ったのだった。

 彼が言うには野菜農家というのは多少の価格の変動があるからやっていけるというのだ。野菜と言うのは天候不順などにより品薄になることがある。このときの価格の高騰が(一部の者ではあるが)農家の収入を潤している側面もあるというのだ。
 事実、ネギのような割合日持ちのする、収穫から消費期限まで日数の長い作物は海外(主に中国や韓国)から輸入されて価格が以前よりは安値安定になっているのだそうだ。数十年前は野菜の相場で御殿が立ったなんてことも、今は昔の話だそうだ。
 労働市場が規制緩和で、派遣労働が一般的になって賃金が低値安定したのと同じ(?)ように、食物が自由に輸入されるようになり、農家の収入も徐々に低値安定するようになってしまった。消費者にとっての理想的な安定供給が生産者にとってはそうではない、という側面がある。


 結局は農業を大規模な経営者(集団)に集約し、機械化などにより効率化、低コスト化して低価格でもやっていける者以外の、零細農家をある程度は切って捨てるしか、日本の農業を生き返らせる道はないのかもしれない。しかしそんなことが現実にできるのだろうか…(やるしかないところまで来ているのかもしれないが)


 ちなみにフィンランドは食料そのものも備蓄しているらしいが種子の備蓄もしているそうである。どこかで読んだ気がしていたのだがソースを失念していた。下記の記事によると読売新聞の特集記事に書いてあったようだ。

 素人百姓の徒然日記: 食糧安保について!


 93年の米の不作から始まるいわゆる「平成の米騒動」により、米は備蓄が行われているようだ。

 備蓄米について


 フィンランドのように種子の備蓄も計画的に実施してほしいものだ。