『自殺するなら、引きこもれ』を読んだ。久しぶりに一気に読むことができた。最近、電車やバスでの移動が多かったので、車内で読む時間があったせいでもある。
自殺するなら、引きこもれ 問題だらけの学校から身を守る法 (光文社新書)
- 作者: 本田透,堀田純司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: 新書
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さて、実家のそばに引きこもりの方がいる。引きこもりの「ハシリ」の世代ともいうべき方でそろそろ40歳になるとは思う。私も彼については否定的な見方をしていた。この本を読んでからは「今の日本ではあぁいう生き方も有りうるのだ」と思うようになった気がする。
この本の筆者は本田透さんと堀田純司さんというお二人とも引きこもりを経験された方だ。たしかに本の帯にあるように「学校に行って死ぬ人はいても、学校に行かないで死ぬ人はいない!」。なんでかんで子どもを学校に通わせようとする発想には十分に問題があるだろう。緊急避難的に子どもを学校から遠ざける必要性を親の一人として、私も認識した。
しかし筆者のお二人はその後、社会で活躍なさっているようだ。それほど簡単ではなさそうだが、何とか収入を得て生活なさっているようだ。世の他の引きこもっている人たちはどうなのだろう。
私の先輩で「親殺しが増えるだろう」と予想した人がいる。引きこもりは親に収入や資産があるうちは続けられるが、親が無収入になったりして生活が苦しくなれば破綻するからだ。養ってくれない親に対して怒りが向かって、親殺しが増える、と言うのだ。
今の時点でそうなっているとは思えないのだが、興味深い視点だと私は思っている。
引きこもった後にどう生きていくべきなのか。この視点での続編が読みたいとも思った。それは引きこもりの個々人が解決するしかないにしても。