田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

SSHの耳垢の研究

 以前、この日記にも書いたのだが、我が家族は耳垢がカサカサ乾燥型とネバネバ湿潤型に二分されている。私と息子が前者でカミさんと娘が後者だ。それゆえ以下のニュースが非常に気になった。

 遺伝子で異なる「耳あか」、高校生が渡来後の経路追う

 耳あかにはネバネバとカサカサの2タイプがあり、特定の遺伝子の違いで決まる。この遺伝子が地域ごとにどうなっているか調べる研究を全国42高校の生徒が進めており、代表して長崎県立長崎西高校の生徒が15日、東京・新宿で開かれた日本人類遺伝学会で、これまでの結果を発表した。

 研究は、文部科学省が高度な科学教育に取り組む「スーパーサイエンスハイスクール」に指定している同高の生物部が、長崎大学の協力を得て2年前に始めた。

 呼びかけに応じた他のスーパーサイエンスハイスクールも参加し、各校50人の生徒・職員から指のつめを集めることを目指す。現在は入手できた分から順次、DNAを取り出して解析中だ。

 誰もが思いつきそうだが、(おそらく)今まで実施されてないような研究なのだろう。すごい研究だなと感心した。


 しかし、しばらくしてある疑問が浮かぶ。耳垢の乾燥型か湿潤型かを決定するだけなら、何も爪を集めてDNA解析するより本人に「どちらですか」と質問したほうが、短期間に大量のデータを集められたのではないだろうか??

 もし最初から日本における耳垢の分布状態だけを調べるだけの目的だったら、子どもの遊びに国費を相当注ぎ込んだなんてことになりかねない。何しろSSHにはかなりの補助金が降りるそうだから…。


 いやいやそんな邪推をしてはならない。それにもしそうであったとしても、この生徒たちには非常に良い経験だったに違いない。未来のゲノム解析者の卵の育成には十分な効果があっただろう。DNA解析をしたというそのことに意味があるのだろう。彼らが解読する遺伝子はきっと後の研究の礎となるものかもしれない。そうでもなかったら納税者の一人として…