今年の夏のはじめに「バルサン氷殺ジェット」を買ってみた。何回か使ってみた。結構効果があると思った。
製品に引火性があり製造元のライオンが自主回収を始めたことは知っていた。しかし、成分のイソペンタンという物質は引火性の強いものなのだということを以下のページから知った。
http://d.hatena.ne.jp/ayanami/20070827
コストを抑えるために使ったことが想像されるのだが、イソペンタンの引火性の強さは化学屋なら誰もが周知の事実だという。
経営陣が化学を理解しない者が多かったのだろうか。それとも理解はしていたが生産を始めたのか。前者なら薬品を扱う会社の有り様としてどうかと思うし、後者なら言語道断である。(個人的にはライオンともあろう会社が前者のようなことは考えにくいと思うが…)
真相は解明されるべきとは思うが、日本のマスコミはどうして、こういう視点から報道しないのだろう。やはりジャーナリストは基本的に文系だからだろうか。
以前、日本ではどうして(医学を除く)理系出身者が冷遇されるのか、それはアメリカのように政治的圧力を行使できる科学者の団体が存在しないからだ、と説くブログを見たことがあった。(サイト名等失念)
やはり日本の科学者たちはこういう製品作りをする会社を声を大にして非難してほしいものだ。
それにしても手元にある氷殺ジェットをどうしよう。