田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

エンジン爆発??

 久々に BMW R100GS を駆り出し出かけた。炎天下のコンビニの駐車場にR100GSを停め、買いものを済ましてセルを回した途端「ポン」と大音響が響いた。足元を見ると右側のインシュレータ(エア・イン・テーク)が抜けていた。焦らなかったと言えば嘘であるが、それほどビックリはしなかった。何しろこれで(はっきり覚えている範囲で)3回めである。


 私はメカニズムの基礎的なことを学んだことがないのでよくわからないだが、R100GSのキャブレター(気化器)はシンプルな構造をしている。キャブレター下部にガソリンが溜るところがあり、そこからメインジェットを通して、ピストンの上下動に伴う負圧によりガソリンが微粒子化してピストンの吸気バルブへと運ばれる。(ベルヌーイの定理ですな)

 今回はそのキャブと吸気バルブを結ぶゴム製の管であるインシュレータが抜けたのだ。おそらく引火されなかったいわゆる生ガスがポート内に溜まり、それに引火して管内で異常爆発したのだろう。


 このような「ポン抜け」は私にとっては初めてではないのだが、いずれの場合も再起動時に発生している気がする。それから私は以前、R80RTという同じくBMWのOHVエンジンのバイクに乗っていたのだが、そのときは一度もポン抜けはなかった。ひょっとしたらエンジンの排気量、ボア大きさなどに影響があるのかもしれない。個人的にはハイパワーなR100系のエンジンよりもマイルドなR80系のエンジンの方が好きだった。

 ちなみにBMWには四輪も二輪もモデル名に排気量を示すという伝統があるらしい。車だったら318だったら3シリーズの1800ccと言う意味である。バイクだとR100GSならば1000cc、R80GSであれば800ccの意味である。


 さてこのポン抜けであるが、国産車ではあまり聞いたことがないのだが、イタリアのドゥカティで発生したのを目の当たりにしたことがある。それも高速道路走行中である。

 数名の友人たちと目的地を目指して関越道を走行中、先頭のドゥカティ(型式失念)が突如スローダウンし路肩に駐車した。後ろから必死に追いかけていた私たちは「アレっ止まってら」と思う間もなく追い抜いてしまった(かなり速度が出ていた)。こうなると高速は厄介である。後戻りできないのでしばらく行った先で来るのを待っていた。


 結局、無事合流できたのだが「どうして先に行く」と大分攻められてしまった(もちろん冗談まじりでだが)。聞けばドカのキャブが抜けてしまったらしい。今回の私と同じポン抜けである。当時「このへんが日産車だね」というキャッチコピーがはやっていたのだが、「このへんがイタリア車だね」といって散々馬鹿にした。まさか自分が同じ憂き目に遭うとは…。


 私の場合、固定バンドを緩めて手で入れ直したのだが、若干スロットルワイヤーが緩んだような気もする。ワイヤーでキャブを操作する水平対向エンジンにとってワイヤーの遊びが変化することは致命的である。2気筒間の同調が崩れる場合がある。その後普通に走れたので大丈夫だと思うが、いずれプロに見てもらわなければならないかもしれない…。 orz