私のかつての同僚で「二千円札は通貨でなく記念紙幣である」とおっしゃった方がいた。蓋し名言である。
私は沖縄を旅したとき、かの地の気候風土に痛く感動し(<ちょっとオーバーか)、守礼門が図案化されている二千円札をすばらしいと思った。しかし、静岡県立大学の大磯正美先生の講演記録を読むと戦慄が走る。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/5562/column/20070416kouen.pdf
たしかに門には「守礼之邦」と記されている。
二千円札が極端に市中に流通していないのは、ひょっとして政治的な力も働いているのかな…などと想像した。個人的には源氏物語のすずむしの詞書などあって好きな意匠なのだが。