田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

時は流れた

 昨日は久しぶりの上京であった。…と言っても冷静に考えると2ヶ月に一度は都内へ出かけているかも。私は埼玉県北部に住んでいるが、関東地方の端くれ(?)だし都心へのアクセスもそれほど悪くはない。本当のことを言うと「ニセ田舎」かもしれない。(<前も書いたか)

 災害の影響も少ないし、本当に埼玉は住みやすい所なのだが、何かにつけて揶揄の対象になるのが悲しい。ま、大勢に認められなくとも、良さを知る人のみ知ってくれればそれで十分だが。


 前もって場所を確かめておいたのだが、東大構内で少し迷ってしまった。看板も何も提示していない親切な学会であった(某BMWの二輪系雑誌の「秘密の集会」なみであった。そっか、私は「異端」な雰囲気が好きなのだなww)
 東大の生協で「東京大學饅頭」なるものを売っているのには驚いてしまい、思わず買いそうになってしまった。(結局は買わなかった)
 昼食を安田講堂の地下食堂でとったのだが、独特の雰囲気であった。入口もよくわからず狭い通路の下にあり 'Proving Grounds of the Mad Overlord ' を彷彿とさせる(<意味不明)。

 安田講堂から外に出て「やや、これは!」 子供の頃TVで見た、放水車が通った所であった。わけもわからずに見ていた東大闘争の終幕、安田講堂陥落の場面が思い出された。この地で同じことを想像した人は今までに沢山いただろうな…。おそらく今後はほとんどいなくなるだろう。


 イベント終了後、アメ横の中田商店にも惹かれたが、どうしても探したい本があったので神田神保町の三省堂へ足を伸ばす。コンピュータ関係の本を調べたかったのだが、当日は棚卸しのため見ることができなかった(涙)。やはり本はAmazonに限る…。

 帰りは明治大学の前を歩いてお茶の水駅から帰ってきたのだが、ここで非常に違和感を覚えた。私が学生だった頃はコキタナイ校舎の前に独特の書体でアジ演説の文が書かれたタテ看があった。今は高級ホテルかと見紛うばかりの高層ビルが建っている。

 もちろんタテ看があったほうが良いなどと言う気はないのだが、何かが違う気がする。学生って、いつも腹を空かせていて、貧乏で、きたなくて、でも心は純で…というイメージを持っているのだが、高層ビルから颯爽と小綺麗な服の若者が出てくると「そーじゃないだろー」とツッコミをいれたくなる。以前、2ちゃんねらーの平均年齢は実は高いというネタを見たことがあったのだが、わかるような気がする。こんな大学生が夜な夜なカキコで鬱憤晴らしをするとは思えないからである。


 はっきり言って私も歳をとった。私も都内の大学へ田舎から通ったのだが、漠然とした不安と少しの希望を抱きながら通った当時の大都会東京はもうすでにないのだな…とも思った。

 あーぁー、はーてーしないー夢を追いつづけーぇー… JASRACから文句を言われそうなのでこの辺にしておく。


(追記)
 東大病院には皇太子さまが入院中であった。昨日は皇太子妃雅子さまが愛子さまとともにお見舞いに来て三四郎池周辺を散策されていたらしい。
http://www.asahi.com/national/update/0610/TKY200706100029.html
 どおりで警官(おそらく機動隊員)が配備していたわけだ。紛争以来、東大には機動隊が常駐しているのかと思った。まさかね…。