運転免許を失効する仕組みを
ブレーキとアクセルを踏み間違えて車が暴走し、公園のベンチにすわっていた女性が死亡するという痛ましい事故があった。このことに関して「アクセルとブレーキを間違えたぐらいで暴走する車が悪い」という記事が注目を集めていた。すっかり出遅れてしまったが、クルマ愛好家としてのコメントを書いてみる。
http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20070429/1177897076
やっぱり上記の記事には違和感を覚える。小飼弾さんの言うことのほうが共感できる。
「なぜクルマにはアクセルとブレーキがついているのか」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50820692.html
過度のフェイルセイフ機構はかえって事故を招くと思う。
最初の記事のはてブのコメントにMTだったら事故は起きなかったのに、というのがあったが、まさに皮肉である。ATの登場当時はシフト作業がない分、ATのほうがMTより安全である、と盛んに言われたからだ。
結局はクルマは人が運転する。最終的には運転者の技能、適性に帰依する問題なのかもしれない。日本も高齢化社会となった。技能の低下した老人から合法的に運転免許を取り上げる手法を検討すべきなのかもしれない。
私も中年となり引き算で考えることが多くなった、あと何年バイクに乗れるだろうかと。クルマ、バイクの愛好家として、田舎暮らしの人間として、かなり辛いのだが、いつかは私も運転免許を返上しなければならない日が来るだろう。
私は柔道愛好家でもあったが(現在は??)、4月29日に行われる全日本柔道選手権では毎年、高齢の高段者による形(かた)の演舞がある。ある年その筋で高名な方が形を間違えてしまったらしい。その後その御方は急速に衰え数年のうちに亡くなってしまったとも聞く。
ひょっとしたら高齢の方から免許を取り上げるとそれをきっかけに認知症とかが誘発されるかもしれない(特に自分)。
しかし、それは仕方のないことかもしれない。やはり運転技能の落ちた人(高齢者とは限らないかも)から免許を取り上げる法体系を早急に検討してもらいたいものだ。
ちなみに弾さんの記事で思い出したが、バイクやクルマいじりをする者の間では、原動機(エンジン)の整備よりも制動機(ブレーキ)の整備のほうが優先されるのは常識である。*1私はブレーキ関係の整備はプロの方におまかせしている。
一部でブレーキのない*2競技用の自転車の公道での使用について、法令違反ではないかとの批判があるが私も賛成である。
急に止まれる機能のないものを公道で運転すべきではない。速度超過を何回も繰り返している私が言うと説得力にかけるが。