うちの職場にアメリカ人がやってきた。仮りにPさんとしよう。私は大して英会話力もないのだが、下手の横好きでいろいろとPさんに話しかけてみた。
オクラホマ州からやってきた方だそうだ。オクラホマと言われて浅学の私は何も浮かばない。「オクラホマ州の特産品て何だ?」と聞くと"Oil !"と即答された。最初、綿実油かコーン油かと思ったが、原油が産出されるとのことであった。オイルメジャーのうちいくつかは会社(本社?)があるようだ。
そういえば子供の頃、油田を見つけて大金持ちになる田舎者のドラマを見たことがあるな…と言うと" THE BEVERLY HILLBILLIES ! "と大声でこれまた即答。横にいたキウイのD君も面白がり、PさんとD君で盛り上がっていた。
はっきり言ってそのときはよくわからず「そんな題名だったかな…」とお茶を濁したのだが、あとでウェブ検索してわかった。まさしく邦題「じゃじゃ馬億万長者」である。
子供ながらに馬鹿馬鹿しくて、どこか文明批判的な番組だと感じていたのだが、詳細が全然思い出せない。その前後に「ルーシー・ショウ」とか「奥さまは魔女」とかを見ていたような気がする。
この手の話題って国境を越える。特に同じような年代どうしだと大いに盛り上がる。たかがテレビの話題でも、大袈裟に言えば片時のコスモポリタニズムにひたることができる。
私の子供のころは輸入物の番組が多かったような気がする。日本のテレビ局の番組作成能力に限界があったからかもしれないが、それでも記憶に残るような印象的な番組が多かった気がする。
実写版のスーパーマンの冒頭のナレーションはカッコよかった。殴ると英文が出てくるバットマンはしょっちゅうロビンと冗談を言っていたような気がする。名犬コリーがほしかった。わんぱくフリッパーと海で遊びたかった。恐がりながらも見ていたトワイライトゾーン。サンダーバードのプラモは作りまくった。マンガもハンナ・バーベラが大好きだった。宇宙怪人ゴースト、大魔王シャザーン、ドボチョン一家最高!
うーんまた見てみたい。当時を思うと今のテレビは…たしかに画像は奇麗だし映像技術はすごいが……。もうちょっとがんばってほしい。
…というか一気に再放送ってのはどうだろう。一時期昔のTV番組を紹介する番組があったが、また企画してくれないかな。
米国の現状について考察するつもりが、すっかり昔のテレビの話になってしまった。
言うまでもなく昔を懐かしがるようではおしまいである(自爆)。