あまり注目を集めていないが、ファイヤーフォックスのシェアが15%を越える、という報道があった。
http://news.goo.ne.jp/article/infostand/business/it/1468603.html
米ネットアプリケーションズは1日(米国時間)、3月分のブラウザー世界シェア推計を公表した。首位の「インターネット・エクスプローラ」(IE)が78.57%(前月は79.09%)に低下した一方、2位の「ファイヤーフォックス」は15.1%(同14.18%)となり、拡大が続いた。
ファイヤーフォックスのシェアは、06年3月時点で10%を突破したが、その後もじりじりと拡大し、いよいよ15%に達した。同年10月にはマイクロソフトが新版の「IE7」を投入したが、「ファイヤーフォックス2」で対抗、成長が続いている。
一方、IEは昨年12月、集計開始(04年10月)以降では初めて80%を割り込み、これで4カ月連続で80%割れ状態が続いた。3位の「サファリ」は 4.51%(同4.85%)、4位の「オペラ」は0.80%(同0.79%)、5位の「ネットスケープ」は0.7%(同0.74%)だった。
記事にもある通り、逆に Internet Explorer は新バージョン"7"を投入したにも関わらず、シェアが80%を割り込んだ。微減とも見れるかもしれないが、Microsoft Windows のクライアントOSに占める割合を考えるとすごいことだと、私は思う。
かく言う私も Firefox 愛好家であるが、使ってみればその便利さがわかる。特にそのユニークで数々ある Add-on は圧巻である。IE7でも Add-on があるようだが、世界中のボランティアが開発する Firefox の Add-on 群にはかなわないだろう。(ただし開発者がうまく儲かるシステムを構築しないと将来立枯れになる心配も)
最近は Firefox の解説記事も増えてきたので、興味がある人はそちらを見てほしいが、私が使っていて恩恵を感じるのは、Google Browser Sync と All-in-One-Side bar である。前者を使うには Google アカウントを取得する必要がある。Firefox に Google Browser Sync をインストールすると、Gmail のアドレスを介してブラウザが Google のサーバに保存してあるブックマークや履歴などと同期をとるようになる。つまり自宅だろうが職場だろうが同じブラウザ環境が再現するわけである。ただし注意も必要で、使用法を間違えると自分以外のユーザに使われてしまうこともありえる。インストールの際の注意をよく読んでほしい(英文だが)。
私は職場では USBメモリに格納した Portable Firefox で Google Browser Sync を使用している。これならば他人に使用される心配はない。最近は 1GB を越える USBメモリも安価になってきたので、USBに入れられる Mozilla Project の Portable Application 群も非常に便利である。私は他には Portable Thundebird も使用している。
しかし実のところ、うちの職場では Firefox は少数派である。イントラネットのグループウェアも IEでないと利用できない。まだまだ Microsoft の壁は厚い。
それから何故だかわからぬが日本では(特におじさん、おばさん方には) Google を使う人が少ない。うちの職場では検索はもっぱらYahoo Japan である。検索エンジンは Yahoo も Google と提携しているので同じかもしれないが、私は Yahoo の検索は使う気になれない。
よく聞く話だが、アジア地域では他地域とは違い Google よりも Yahoo の方が検索サービスでは上位を占めるという。一方 Firefox は欧州ではシェアが20%を越えるとも。Google と結び付きの強い Firefox が、日本でシェアを伸ばすには検索サービスの状況も影響することだろう。いや必ずや更に Firefox のシェアが今後も伸びていくことだろう。