田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

不便さを楽しむ

 はてブでは地方の交通問題が話題となっていた。
 cf.「地方って、もう終わっちゃったのかな」
http://d.hatena.ne.jp/rajendra/20070328/p1

 私は農村部にあるカミさんの実家に引っ越してきてからこのブログ(日記)を書きはじめた。常に「田舎」を標榜しているが、実際は交通の便はそれほど悪くない。だから実のところ私にはこの点について議論する資格はない。しかし、あえて書かせていただく。


 たしかに地方の交通機関は壊滅寸前とも言えるところもあるだろう。駅周辺のシャッター通り化もその通り。私もクルマ好きだが、モータリゼーションがその「主犯」であることも異論はない。(この辺の事情をどこかのクルマ雑誌が記事にしないかな…)


 id:rajendraさんの主張とはずれるかとは思うが、「地方が終わった」と言うにはまだ早いような気がする。たしかに求人などは少ないだろうし、平均収入は都市部よりも低い。どう見ても田舎は不便だ。けれども見方を変えればマンザラでもないのではないだろうか。

 田舎は土地が比較的安い。家屋も都市部よりも大きい。収入が低くてはなかなか家も建てられないだろうが、ウチのように間借りならすぐにできるのではないだろうか。

 採れたての野菜もすぐ手に入る。夜は静かだ。最近はウグイスの鳴声がうるさくて目が覚める。たまにキジの声も聞くが慣れないとビックリするような声だ。それがまたタマラナイ。都会では絶対こんな体験はできないだろう。(ウグイスくらいは鳴いているでしょうが)


 都会と同じ価値観では田舎に勝ち目はない。でも違った見方をすれば田舎も捨てたものではない。

 それよりも都会への一局集中を憂える。いかに都会が便利だと言っても、必ずそのしっぺ返しが来る気はする。例えば、もし東京を中心に阪神大震災なみの災害が襲ったら、誰が東京を救うのか。


 もう少し人口が平均化してほしいものだ。不便であることって、意外と楽しいと感じる時があるのだけれど。私のMTのプジョーのように。