田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

相撲の八百長疑惑報道

 以下のようなニュースが目に止まる。
http://news.livedoor.com/article/detail/3044874/

 日本相撲協会は23日、週刊現代の「八百長疑惑報道」で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社などに、損害賠償や謝罪広告の掲載など総額約4億8000万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。同協会による民事訴訟は初めて。

 私は最近、相撲中継などほとんど見ないのだが、相撲は好きである。特に横綱の朝青龍関は本当に相撲の天才だな、と思っている。横綱が八百長をしているなどと思わないし、その必要すらないのではないかと思っている。

 司直の手によって真相が白日の下にされることを望むのだが、では私がまったく大相撲に八百長がないかと思っているのかと問われれば、実はそうではない。意識的か無意識的かはわからぬが、八百長と受け取れれても仕方のない事実はあると思っている。


 少し前の本で恐縮だが、スティーブン・レヴィットの著した『ヤバい経済学』(原題:Freakonomics)に相撲の勝敗結果に不自然な変動があることが書かれている。レヴィット先生は過去の勝敗結果と統計的手法からそれを導き出している。(多分すでに大勢の方々が読まれていることでしょう)

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

 たしか、千秋楽で7勝7敗の力士の勝率が高く、数場所後の同じ取り組みで逆の結果となる確率も高い…という話だったと記憶している。


 今回の相撲協会民事訴訟はわからなくもないのだが、どうして協会はレヴィット先生も告訴しないのだろう。それほど名指しで名誉を傷つけているわけではないからだろうか。

 いわれなき誹謗中傷に反論するのは誰にも与えられた権利と思うが、邪推のない統計手法による結果を論破するのはむずかしいだろう。

 横綱審議委員に統計の専門家を入れて定期的に勝敗の確率をチェックでもすれば公正な勝負が保障されるのではないだろうか。

 ロボットではない人間が試合する以上、カド番7勝7敗の相手に厳しくあたれる力士も少ないか…。