二日前のことだ。朝、雨戸を明けると軒下に大きな蜘蛛の巣がはってあった。ひょっとしたら晴れが続くのかと思っていたが、やはりその通りとなった。自然というのは不思議なものである。
朝夕はめっきり涼しくなった。仲秋の名月を過ぎ本格的な秋である。しかし近くの里山にでかけるとまだまだ蝉の声が聞こえる。寒暖の差が激しいので体調維持には注意しなければならない。
夕方散歩に出てみると沢山のコウモリが飛んでいた。注意しているとあちらこちらでコウモリを見かけることがある。恥ずかしながら、最初私はその夕刻の空を飛び交うものがコウモリとはわからなかった。蛾かなにかの昆虫だと思っていた。しかしスピードが全然違う。よく目をこらして見るとあのバットマンのマークでおなじみの独特な翼の形をしているのでそれとわかった。
コウモリを見たことがないという人がいる。しかし日が落ちようとしている夕方の空を見上げてみてはどうだろう。意外と身近に見つかるのではないだろうか。