田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

challenged な人々

 challenge は「挑戦」または「挑戦する」か。過去分詞形の challenged は「挑戦されている」あるいは「挑まれている」くらいの意味かと思っていた。

 

 先日、私のブログとしては驚異的にブックマークされた記事の続きのような話である。今日たまたま帰路についたクルマの中で放送大学を選局したら、あの「英語の軌跡をたどる旅」の最後の数分を聞けたのだった。ラッキーだった。多分「第11回 正しい英語(1): 規範文法の産声」の、本当に最後の部分だったと思う。最初から聞けなかったので講座の内容はほとんどわからなかったのだが、二人の講師が雑談形式で、「正しい英語」というものが段階を経て変遷していったということをまとめているようであった。まもなく講義終了というときに PC(ポリティカル・コレクトネス)の話題になった。PC は政治的に中立で差別や偏見を含まない表現を使うことかと私は認識している。PC を意識した「正しい」英語表現も作られてきた、というような話だったかと思う。

ポリティカル・コレクトネス - Wikipedia

 

 突然一人の講師の先生がもうひと方の先生に「horizontally challenged って言葉をご存知ですか」と聞いたのだった。冒頭の語である。この場合の challenged は「不自由のある」、「障がいのある」に相当するような言い換え表現だったのだ。全然知らなかった。

「チャレンジド」という言葉について | プロップ・ステーション

 

 horizontally challenged とは「水平方向に不自由さ(障がい)がある」、つまりは「太っている」ということの言い換え表現であった。なんだ私のことか!

 

 調べてみると challenged を含んだ表現がたくさんあるようだ。以下のブログに詳しい。

働く主婦の独り言:challenged

 嗚呼、私は follicularly-challenged でもあるのか…。

 

 兎にも角にも、また一つ賢くなった気がした帰り道であった。

Vista の Adobe Reader

 現在 Microsoft Windows VistaMicrosoft による延長サポート中である。それが終わる 2017年4月11日まではいわば現役のOSである。しかし Adobe 社はこの先月11月で Adobe Reader X のサポートの終了を打ち出した。Vista で動作保証された Adobe Reader は X までのバージョンであるから、このことは Vista では Adobe が動作保証する無料の PDF リーダーはなくなったことを意味する。

「Adobe Reader X」「Acrobat X」来月でサポート終了、Windows Vistaで使える製品が消滅 -INTERNET Watch

 

 もちろん技術的に使おうと思えば使える。Vista 上で Adobe Reader X を起動して PDF ファイルを開くことはできる。しかし、もうサポート外であるからセキュリティパッチなどは配布されない。Adobe Reader X の脆弱性をついた攻撃がされる可能性があるのだから使わないのが賢明だろう。他にも Vista で動作する無料の PDF ビューアはある。Adobe Reader X をアンインストールして他のものを使ったほうが良い。

無料PDF閲覧ソフト一覧 - フリーソフト100

 

 話はこれで終わりなのだが、実を言うとまだ少し残っている。最初の記事で紹介されていた、まだサポートが継続されている Adobe Reader XI は Vista にもインストールできるのだ。少し検索してみたのだが、このことに言及している記事は少ないようだ。Adobe 社のサイトを検索しても XI が Vista で動作できると書いてあるページはない。これはどういうことなのだろう。

 

 このことは米国のフォーラムでも話題になっていた。(この投稿は XP のサポート終了以前のもののようだ)

Why is Reader XI not officially listed for Windows Vista (Acrobat Reader)

 Karl Heintz Kremer さんが以下のように書いている。

Whatever the reason, Adobe says that you should not run this combination. You can try, but any problems you may find are not going to be fixed by Adobe.

  まったくもっておっしゃるとおり。Adobe が問題が起こった場合の修正をしないのだから使うべきではない。

  またこの Kremer さんは "Vista was a very unsuccessful operating system for Microsoft." とも書いている。まさしく。Millennium といい、Vista といい unsuccessful  な OS だった。

 

 特に Vista は XP のあとに久しぶりにリリースされた OS ということで、期待も大きかったゆえに落胆も大きかった気がする。私も ’Longhorn' という開発バージョンの頃から期待してリリースを待ったが、メモリーを大量に消費したり非力なマシンでは動作が非常に遅いのでがっかりした記憶がある。それだけ XP がよくできた OSであったということかもしれないが。

 Vista の販売開始が2007年1月の頃。まだ8年前のことだ。本当に月日がたつのは早いな、と思えてしまう。

iPhoneがバックアップに失敗する件

 iPhone 5s を使っている。キャリアからしつこく無料乗り換えのメールが来るが気にせずに使っている。ところで iOS 9 にしてから iCloud へのバックアップに失敗することが増えた。正常にバックアップが終わることもあるのだが「最後に行ったバックアップを完了できませんでした」と表示されてバックアップが失敗することがある。

 

 今日何気なく気づいたのだが、iOS9 から導入された「低電力モード」をオンにしておくと iCloud へのバックアップが失敗するようだ。バックアップの途中でスリープ状態になってしまうことが原因のようだ。

 私が検索してみた範囲ではこのことを書いているページはなかったのだが、個人的にはそうではないかなと思っている。現に私のものは低電力モードを解除した状態ではバックアップが失敗せずに完了する。

 

 もし検索サイトから、この記事を見つけた方は試してみるとよいだろう。ただしこの記事を書いている時点で私の 5s の iOS は 9.1。今後のアップデートで改善される可能性はある。

花を食べる野菜

 山形には「もってのほか」という食用菊がある。最近ではエディブル・フラワーといって花そのものが食べられる観賞用花を栽培する方もいらっしゃるようだ。おそらく多くの方は意識されていないかもしれないが食べられる部分が「花」という野菜がある。うちで出荷しているブロッコリーがそうだ。正確には花というよりは花芽を食べる。

 畑でブロッコリー栽培していると全てが出荷できるわけではない。形が小さかったり変形していると収穫しない。よその農家では大きくなるまで待ったり、多少形が悪くてもB品として出荷しているようだが、うちは借りている農地が広いので取り残して次の畑にとりかからないと出荷が間に合わなくなってしまう。そういう放っておかれたブロッコリーはそのうちに小ぶりの可憐な花を付ける。

f:id:m_yanagisawa:20151122081708j:plain

 ブロッコリーアブラナ科に属する。ナノハナの仲間だ。花が咲くとよくわかる。菜の花そっくり。というか元々ナノハナは「菜」の花なのだから、これはブロッコリーという「菜」の花だ。ちなみに大根にも菜の花が咲くのだが、色が白いので白い菜の花ともいうようだ。

 専業農家の義父と同居を始めた頃、「ブロッコリーはジュウジカなんだよ」という話を聞いた。キリスト教と関係があるのかと思ったら、昔はアブラナ科を十字花科(Cruciferae)といったようだ。花弁が4つあり満開になると十字に見えるかららしい。それから「最近の種はみなF1なんだよ」とも。
 自動車レースのF1ではなく「交配種」ということだ。ハイブリッドともいうらしいが性質の違う種類を掛けあわせた一代雑種ということだ。メンデルの法則(優性の法則)により優性の形質が表現形として出現するというやつだ。実を言うと私は高校時代、生物を選択しなかったのでよくわからないのだが、とにかく最近の農業は生物学を抜きにしては語れない。
 F1の普及により農家は安定して収穫できるようになったのだが、逆に言うと毎年種を買わなければならなくなってしまった。交配第2世代(F2)以降は劣性な形質が現れるからだ。うちの近所はネギの産地で、今でも晩春にネギ坊主を作って種を採るウチも見かけるが、それもすっかり少数派になってしまったようだ。(関東地方でよくみられる長ネギは放っておくと穂先に玉のようなネギボウスができて、そこから種が採れる)

 F1の種では性質が均質のはずだが、おそらくは交配のミスだろうが、形が大きく異なるブロッコリーが生えることがある(滅多には起こらないことだが)。

f:id:m_yanagisawa:20151122081630j:plain


 これをうちの近所では異株(いかぶ)と呼んでいる。異株は一般的には雌雄異株(しゆういしゅ)といって雌雄の区別のある植物のことを指すようだが、ここでいう異株は出荷できない作物のことだ。大概は捨ててしまうのだが、以前食べてみたことがある。味はまるでカリフラワーである。ブロッコリーもカリフラワーも調べてみると元々はキャベツの変種なので似たものができても不思議はないのかもしれない。

 

 ちなみにキャベツもアブラナ科の代表的な野菜だ。形が似ているレタスはキク科。これが本当に不思議な感じがしてしてならない。しかしよく味わってみるとレタスは「もってのほか」のような爽やかな苦味がしてやはりキク科なんだな、と思えてしまうし、逆にキャベツやブロッコリーは加熱するとほんのりと甘みが出てきて、やはりこちらも何となく似ている感じがする。その点カリフラワーは味、香りがあまりはっきりしない感じもする。最近ではカリフラワーの作付面積がすっかり減少してしまったようだが、こういうところにも原因があるのかもしれない。

 

 ところで「薹(とう)が立つ」という言葉がある。最近は年寄りしか使わない表現かもしれないが、若い盛りを過ぎて歳をくってきた様を指したりする。あまり好ましい表現ではないかもしれない。元々は植物などでみずみずしい若葉から花芽が出て固くなっていく様から来ているのだろうが、キャベツも見事な薹が立つ。うちでは栽培していないので画像はないのだが、固くしまった玉のような葉が開いて文字通り立派な薹(花軸)がニョキニョキ伸びて花が咲く。本当に硬そうで食べられそうにもない状態になる。


 私自身も残念ながら薹が立ってきたのかな、と畑の取り残しを眺めながら思った。

アオサギ

 前回の記事はいきなりのホットエントリー入りで書いている私もビックリした。ここで英語ネタを書き続ければ人気ブログ入りも夢ではないと思うが、ネタもそうないし、書きたいものを書いていこうと思う。たまにわけのわからない Linux ネタや忘れた頃にバイクの話が交じるので私のブログは定期購読しずらいとは思う。

 さて結婚して子どもがてきて住むところに困り、専業農家のカミさんの実家に転がり込んだのが十数年前。前々回の私の記事「非農家の戯言」で「サラリーマン家庭に育った私は、最初は自然や新鮮な農作物に感動したが、最近は嫌なところや農村の抱える問題などが気になってきた」と書いたが、やはり見慣れたとは言っても自然はすばらしい。なかでもアオサギに出会うと毎回美しいなと思ってしまう。

 先日、都内に住む友人が Facebook で近所で大型の鳥をみかけたと写真付きで投稿していた。アオサギだった。都内でも見らるようだ。

(画像は wikimedia commons より)

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/23/Grey_Heron_Dec._20%2C_2012.JPG

 

 サギ類はコロニーといって群れをなして餌を探すことが多いようだが、大概の場合はコサギチュウサギといった真っ白なサギだ。アオサギはその名の通りやや青みががった羽色で体が大きいので目立つ。アオサギの英語名 grey heron が示すように本当はよく見ると青色ではなく灰色である。しかし遠くから見ると青みがかってみえる。これがまた美しい。

 

 美しい、と繰り返し書いたが、声はこれが残念なくらいに汚い。ゲーッという低く濁った声だ。しかも夜中に飛びながら鳴くこともある。たまにこれで起こされるときもあるくらいだ。

 加えて少し獰猛な性格もあるようだ。近所で観察しているとコサギ類が形成するコロニーにアオサギが交じることはほとんどない。大体ほかの鳥を追い払ってまでも餌にありつこうとする様子がうかがえる。アオサギはコウノトリやトキと同じコウノトリ目に所属するようだが、食欲、繁殖力が旺盛のようだ。これくらい図太かったらコウノトリやトキは絶滅が危惧されるところまでいかなかったのにと思うくらいだ。

 

 そんな性格もあってか、動物園の餌やりに交じる例が散見される。

 

 そしてアオサギ自体が猛獣のエサになってしまう例もあったようだ。この動画は本当にグロいので心臓の弱い方はご覧にならないほうがよいかもしれない。

動物園のライオンが油断していたアオサギを捕食するムービー - GIGAZINE

 

oftenの発音

 ごくたまに仕事で英語のネイティブ・スピーカーと話す機会がある。前の職場では白人のニュージランド人の人と毎日のようにおしゃべりしていた。転勤後の今の職場ではほとんど話す機会はないのだが、それでも過去にのべ三十名くらいの外国人と話をしてきた。

 何億人も地球上には英語話者がいる中でたった三十人くらいのサンプルで偉そうなことをいうのは間違っているのかもしれないが、以前よりも強烈なアクセントの人が減ってきている気がしてならない。若い頃オーストラリア人に「グッダイ、マイト!ヘイゴン?」と言われた時はオーストラリアって英語が公用語ではなかったのではないかと思ったものだった。最近の、特に「若い」英語話者は方言丸出しで話すと相手がわからないということを心得ているので、私(日本人)にも聴きやすい発音で話してくれているのだろう。

 それでも、私の親友で今は Facebook でやりとりするだけになってしまったニュージーランド人のD君は、何度もイギリスを訪問しているにもかかわらずややアメリカ英語に近い発音でいつも私に接してくれたのだが、彼の発音で唯一気になったのは 'often' だった。私は中学以来、いろいろな英語の先生から often の t は黙字で発音せず「オッフン」と発音すると教えられてきたのだが、我が親友の D君はいつも「オフトゥン」のように t をはっきり発音するのだった。

 

 そんなことをすっかり忘れていたのだが、たまたま帰宅途中のクルマのラジオで聞いていた放送大学の番組で突然そのことを思い出した。以前にも書いたことがあるのだが、私は極度のスポーツ嫌いで、ナイター中継を流すラジオの民放はほとんど聞かない。専らNHKか、FM局の音楽を聞いているのだが、今は夕方には相撲中継を放送しているので仕方がないので放送大学を聞きながら通勤している(あまりこういうサラリーマンはいないかもしれない)。たまたま聞いていたのが「英語の軌跡をさかのぼる旅」という番組だったらしいのだが、その中で先生が「英語は歴史的経緯などによりスペリングと発音が乖離してしまっているのだが、発音をスペリング通りに(つまり昔の発音のように)発音しようという運動がある」と話された。そこで例に出されていたのが、この 'often' だったのだ。それで長年の謎が氷解した次第だ。

 

 調べてみたところ、これは Spelling pronunciation と呼ばれるものらしい。

Spelling pronunciation - Wikipedia, the free encyclopedia

 

 ついでにこの「英語の軌跡をさかのぼる旅」は 2013年度の講座の再放送らしいのだが、下手の横好きで英語に興味がある私には応えられないような内容だ。

第1回 日の沈まぬ言語
第2回 英語の始まり
第3回 ヴァイキングと英語
第4回 ノルマン・コンクウェスト (1066) と英語の運命
第5回 ジェフリー・チョーサー と英語の復興
第6回 神の言葉と人の言葉
第7回 方言の時代から標準語の時代へ
第8回 言葉の洪水
第9回 春爛漫: ウィリアム・シェイクスピア
第10回 新天地へ: アメリカ英語の誕生
第11回 正しい英語(1): 規範文法の産声
第12回 正しい英語(2): 発音の規範と多様性
第13回 植民地主義と英語の普及: カリブ海諸国
第14回 蒸気機関車と英語
第15回 エピローグ: 英語の未来

 

 放送大学の印刷教材は少し高いのだが、これはあとで買って読みたいなと思った。

  

英語の軌跡をたどる旅―The Adventure of Englishを (放送大学教材)

英語の軌跡をたどる旅―The Adventure of Englishを (放送大学教材)

 

 【追記】

 いきなりのホットエントリー入りでビックリしました。先日ブックマークした id:watanabe_eigo さんの記事の通りかも。

はてブ人気記事の判定アルゴリズムについて - agbt - anime, game, book, task -

やはり英語関係の記事は、はてなーの皆さんの琴線に触れるようですね(^^:

 それからいつも id:watto さんが真っ先にブックマークしてくれるのが効いていたのかも、感謝申し上げます。

 うちの職場は外国籍の方は基本的に派遣で毎年のように変わり、安定しないせいもあって次々と若い方が来るのですが、現在はロンドン生まれのアジア系オーストラリア人の方、Pさんがいらっしゃいます。この方にもインタビューしてみたのですが、
「often をオフトゥンと発音する人はいるね、自分はオッフンかな?island の s を発音するかって?いや、アイランドとしか発音しない。アイスランドとかイスランドって発音は聞いたことがない」との回答でした。上の英語版ウィキペディアの Spelling pronunciation の例にあった island は確認できませんでした。やはりブックマークの指摘にあったようにニュージーランド方言なのかな?
 それからこのPさん、ロンドン生まれにしては全然ブリティッシュ・アクセントでないのですが、父の関係で各国を転々としたせいかも、ともおっしゃってました。「方言」というのは人が物凄い勢いで行き交う現代では薄まる傾向にあるのかな、とも思いました。このエントリーにあるスペリング通りの発音というのもひょっとしたら英語の国際化のなせる技なのかもしれません。高いけど放送大学のテキストを買って読んでみようと思いました。(実はまだ買ってない)

 

 

 

iPhone紛失モード

 職場に iPhone を置き忘れてしまった。私はいわゆるマイカー通勤で、運転中は携帯を触らないようにしているので帰宅するまで全然気づかなかった。仕事で携帯を使うことはほとんどないので職場に置いてきたことは確かだったのだが、「iPhoneを探す」という機能があったことを思い出したのでトライしてみた。ブラウザで iCloud.com にサインインして実行するだけなので非常に簡単であった。

iCloud - iPhone、iPad、Macを探す - Apple(日本)

 

 やはり地図には私の職場のあたりが表示された。本体のバッテリー状態も表示されるのには驚いた。翌日無事回収したのだが、探している途中、iPhone を「紛失モード」にする、というスイッチがあることに気づいた。設定してみたところ、「このiPhoneは持ち主が紛失したものです。見つけた方はご連絡をお願いします。」とともに電話番号が表示されていた。

f:id:m_yanagisawa:20151110080143j:plain

 この電話番号は紛失モードに設定するときに訊かれる電話番号だ。私は発信ボタンをタップしなかったのだが、おそらくロックされた状態でもこの電話番号にかかるのだろう。悪意のある人に拾われたら意味がないかもしれないが、おそらく大概の人は電話してくれるのではないだろうか。こんな設定があるとは!ちょっと驚いた。これならば安心してiPhoneを忘れることができる。(いやウソです)

 この表示されたメッセージは上の Apple のサイトにある画像のものと若干異なる。私のは iOS 9.1 なのだがバージョンアップで改変が行われたのかもしれない。また地図に表示された iPhone の推定位置は実際とは200mくらいずれていた。いろいろ原因は考えられるが、私が置き忘れた場所が鉄筋コンクリート内の窓の少ない場所だったからかもしれない。おそらくは iPhone が受信した GPS からの位置情報を元に推定しているのではないだろうか。

 ちなみに言うまでもないことだが iPhone 本体で位置情報サービスをオンにして、iCloud にログインした状態で「iPhoneを探す」もオンにしておく必要がある。iCloud のログインIDとパスワードも知っておく必要がある。

 

 本件とは話題がずれるのだが、先日ある青年から iPhone の様子がおかしくなったと相談を受けたことがあった。(私はパソコンに詳しい人として、いろいろ相談を受けてしまう)私はショップへ行けとアドバイスしたのだが、ショップの人に、お客様のお持ちのPCで出荷時の状態にする必要がある、と回答されたそうだ。おそらく使用規定上そういうものなのかもしれない。彼に聞いたところ何と自宅にPCも、ネット環境もないとのことだった。パスコードロックもしておらず「バックアップ?なにそれ?」という状態だった。情弱という言葉を聞いたことがあったが現実にこういう人もいるんだな、と驚いてしまった。
 私はその人と全然親しくないので「友達に相談してみたら」と冷たく返答をしてしまったのだが、あとで聞いたところ友人宅のPCとWifi環境で、出荷時に戻して iOS のバージョンアップをしたらしい。おそらく iOS 9.1 のバージョンアップ過程でハングしてしまったのだろう。しかし Wifi を使わずにキャリア回線で iOS バージョンアップを、バックアップもせずにし続ける人もいるのか。おそらくこういう人は「iPhone を探す」という機能も使えないんじゃないかなと、うっかり者の自分を差し置いて、心配になった。