もちろん技術的に使おうと思えば使える。Vista 上で Adobe Reader X を起動して PDF ファイルを開くことはできる。しかし、もうサポート外であるからセキュリティパッチなどは配布されない。Adobe Reader X の脆弱性をついた攻撃がされる可能性があるのだから使わないのが賢明だろう。他にも Vista で動作する無料の PDF ビューアはある。Adobe Reader X をアンインストールして他のものを使ったほうが良い。
話はこれで終わりなのだが、実を言うとまだ少し残っている。最初の記事で紹介されていた、まだサポートが継続されている Adobe Reader XI は Vista にもインストールできるのだ。少し検索してみたのだが、このことに言及している記事は少ないようだ。Adobe 社のサイトを検索しても XI が Vista で動作できると書いてあるページはない。これはどういうことなのだろう。
このことは米国のフォーラムでも話題になっていた。(この投稿は XP のサポート終了以前のもののようだ)
Whatever the reason, Adobe says that you should not run this combination. You can try, but any problems you may find are not going to be fixed by Adobe.
またこの Kremer さんは "Vista was a very unsuccessful operating system for Microsoft." とも書いている。まさしく。Millennium といい、Vista といい unsuccessful な OS だった。
特に Vista は XP のあとに久しぶりにリリースされた OS ということで、期待も大きかったゆえに落胆も大きかった気がする。私も ’Longhorn' という開発バージョンの頃から期待してリリースを待ったが、メモリーを大量に消費したり非力なマシンでは動作が非常に遅いのでがっかりした記憶がある。それだけ XP がよくできた OSであったということかもしれないが。
Vista の販売開始が2007年1月の頃。まだ8年前のことだ。本当に月日がたつのは早いな、と思えてしまう。
それでも、私の親友で今は Facebook でやりとりするだけになってしまったニュージーランド人のD君は、何度もイギリスを訪問しているにもかかわらずややアメリカ英語に近い発音でいつも私に接してくれたのだが、彼の発音で唯一気になったのは 'often' だった。私は中学以来、いろいろな英語の先生から often の t は黙字で発音せず「オッフン」と発音すると教えられてきたのだが、我が親友の D君はいつも「オフトゥン」のように t をはっきり発音するのだった。